こんにちは。湯~爺ぃです。
業界紙で、農業機械大手のクボタと三菱マヒンドラ農機が
業務提携したと報じられていました。
相互にOEMを進め機種の統一を図る、
クボタのスマート農業システム『KSAS』を三菱側でも使えるよう
相乗りするとのこと。
業界を問わず様子がすっかり変わってしまいました。
何か、幕末のような変革期を生きているような思いがします。
この週末は数冊の歴史書を手に取りました。
なかでも感銘を受けたのがこの本。名著ですね。
松浦玲著 『勝海舟』(中公新書)
勝海舟は幕末の偉人の一人でしたが、二十歳から4~5年もの間、
殆ど眠る暇もなく剣と禅に打ち込んだと語っています。
攘夷の時代。蘭学の徒として、刺客に命を狙われながら
幕末を生きただけでも大層な事です。
幕府の命運を双肩に負い、江戸城の無血開城を成し遂げるには、
よほど腹の出来た人間でないと重圧に耐えられなかったでしょう。
剣技もさることながら、禅によって錬磨した心胆が
難局を開く力になったのではないでしょうか。
能力やスキルも、仕事を遂行する上では欠かせないでしょう。
しかし、いまを生きるには、もっと大切な何かがあると思われてなりません。
それを一言で言うならば、『胆力。』
困難を引き受ける覚悟を決めた人間の強さ、と言ってもよいでしょう。
この人が言うのなら・・・と、人が動く。
松下幸之助さんにも同様な言葉がありました。
『成功する人の一言一句は全部相手の胸を刺すわけや。
そういうものは、刺そうと思わなくても自然に出てくる。
自然のままの心の動きやな。
そういうものを持っているか持っていないかということや。
持っていなかったら、永劫になんぼ苦労してもあかんわ。
だから、せっかく機会が与えらえても、それを生かすことができない人は、
非常に気の毒な人やな。
そんな気の毒な人になったらあかんで。』
偉業を成し遂げた人の言葉には、力がありますね。
あぁ、読むたびに心を刺されます。
では、ごきげんよう。
2021.04.05(大阪は晴) 湯~爺ぃ